電気設備学会

2016年(平成28年)電気設備学会星野賞受賞者

第10回 星野賞受賞者の功績概要

名取 直方

所属
エヌ・アールアソシエイツ/名取事務所
功績概要
候補者は、その業務を通じて得られた優れた語学力や国際感覚を武器として、医療教育関連における国際交流の促進を一貫した業務のテーマとしている。
電気設備学会が2000年に実施した海外における集合住宅のエネルギーの使用実態調査では、欧米における調査対象の選定及び実態調査の受け入れの交渉等、複雑な業務を担当し、同調査の成功に大いに貢献した。さらに、同年の米国における在宅医療の実態調査では、それまでの業務の中で得た貴重な情報網を活用し、現地の法令や在宅医療機器等の実態に関する情報の入手に力を発揮した。また、電気設備に関する海外規格等の翻訳など多くの国際関連業務に献身的に協力し、当学会の国際交流促進に多大な功績があった。
電気設備学会が共催したICLP2006金沢会議及びAPL2015名古屋会議では、電気設備学会の一員として、海外参加者の受け入れ業務等について、きめ細かな対応を自らが中心となって実施した。各会議の国際委員長及び幹事をはじめ海外主要メンバーに、同会議の歴史の中でも日本会議はこれまでになく素晴らしいものであったと言われるほど、各会議を成功裏に導いた主要な功労者の一人として、その功績は極めて大きいものがある。
このように、候補者はその活動を通じ、電気設備学会の国際交流の充実・発展に多大な貢献を果たしており、ここに評価するものである。
※ICLP(International Conference on Lightning Protection:雷保護国際会議)
※APL(Asia-Pacific International Conference on Lightning:アジア太平洋雷国際会議)