電気設備学会

2018年(平成30年)電気設備学会星野賞受賞者

第12回 星野賞受賞者の功績概要

李 起弘(Kihong Lee:キーホン・リー)氏(外国籍の非会員)

所属
韓国土地住宅公社 土地住宅硏究院
功績概要
候補者は、韓国土地住宅公社に勤務する中で、韓国の建築電気設備及び雷保護設備技術分野の研究を主導するとともに、活発な国際活動でIEC規格等の国際標準の導入と発展に大きく貢献している。候補者の電気設備の技術に関連する主な功績は以下の通りである。
  1. 電気設備学会の主管する雷保護(IEC TC81)と2018年6月まで主管していた電気設備及び感電保護(IEC TC64)の分野でIECの会合に頻繁に出席し、日本の国内委員会とも協調をとりながら、アジアの歴史的特殊性を国際規格に反映させるために努力してきた。
  2. 電気設備学会が共催するアジア太平洋国際雷保護会議(APL)の運営委員として長年にわたり積極的に活動してきた。特に、2013年の第8回ソウル大会では開催国の組織委員会委員長(Local Organizing Committee- Chairperson)として大会を成功に導くなど、多大な成果を上げている。
  3. 電気設備学会の主催する「電気設備の国際ワークショップ」において、積極的に協力し、特に2011年に韓国・茂(も)朱(じゅ)で開催されたワークショップでは組織委員長を務め、その成功に貢献した。
    さらに、国際規格を韓国の国家規格(KS規格)及び技術基準に導入するための各種委員会の活動と技術教育などを通して、我が国とも密接な関係がある韓国の電気技術の国際化に貢献した功績は高く評価できる。候補者の常に笑顔で人と付き合う人柄の良さも、大きな業績を上げられる理由の一つである。
このように、候補者は、近年においても建築物の雷保護設備/建築電気設備の国際規格の制定、関連国際会議の運営、教育・普及及び日韓の技術交流に多大な貢献をしている。