電気設備学会

BACnetシステムインターオペラビリテイガイドライン
IEIEJ-G-0006:2006(2) 正誤表

2014年12月12日
BAS標準インターフェース仕様推進拡張委員会
委員長 豊田 武二

BACnetシステムインターオペラビリテイガイドラインIEIEJ-G-0006:2006に関して、(1)から(9)の誤記がありましたので修正を示します。
誤記は、削除する文言を取消線で示し、対応する正記は誤記の直後に斜体で示します。
記述不足に対する正記は、挿入する文言は斜体で示します。
別紙においては、正記の文言、および、挿入する文言は斜体かつ下線で示します。

(1) P.50 電力デマンド監視オブジェクトタイプの公式定義について

Fault_Values [39]、Time_Of_Alarm_Lock [561]、Time_Width_Of_WH_Trend [569] の3つのプロパティについて、削除されているべきところ削除されていない。Profile_NameプロパティのPropertyIDが間違っている。これらのため、以下のように修正する。Service choice = 128 (ExternalModeNotification)

電力デマント監視 (ELECTRIC_DEMAND_MONITORING)::=SEQUENCE{
  Object_Identifier [75] BACnetObjectIdentifier,
   :  :   :
  Alarm_Values  [7] List of Unsigned,
  Fault_Values [39] List of Unsigned,
- Event_Enable [35] BACnetEventTransitionBits,
   :  :   :
  Event_Time_Stamp [130]BACnetARRAY[3] of BACnetTimeStamp,
  Profile_Name [167] CharacterString ("75-130-01"),
  Profile_Name [168]CharacterString ("75-130-01"),
  Start_Time_Of_Monitoring [560]Time,
  Time_Of_Alarm_Lock [561]Unsigned (1...30),
- Contract_Reciving_Power [562] Real,
   :  :   :
  Consumed_WH_In_Last_Term [580]BACnetARRAY[30]of ListOfWHData,
  Time_Width_Of_WH_Trend [569]Unsigned (0...30),
- List_Of_Pulse_Counter_Reference [581]SEQUENCE Of
BACnetDeviceObjectPropertyReference
}

(2) P.50-P.51 電力デマンド制御オブジェクトタイプの公式定義について

Profile_NameプロパティのPropertyIDが間違っている。
このため、以下のように修正する。

電力デマント制御 (ELECTRIC_DEMAND_CONTROL)::=SEQUENCE{
  Object_Identifier [75] BACnetObjectIdentifier,
   :  :   :
  Event_Time_Stamp [130]BACnetARRAY[3]of BACnetTimeStamp,
  Profile_Name [167]CharacterString ("75-131-01"),
  Profile_Name [168]CharacterString ("75-131-01"),
  Priority_For_Writing [88] Unsigned (1...16),
- Level_Value [570]BACnetARRAY[16]of REAL
}

(3) P.51 発電機負荷制御オブジェクトタイプの公式定義について

Profile_NameプロパティのPropertyIDが間違っている。
このため、以下のように修正する。

発電機負荷制御 (GENERATOR_LOAD_CONTROL)::=SEQUENCE{
  Object_Identifier [75] BACnetObjectIdentifier,
   :  :   :
  Event_Time_Stamp [130]BACnetARRAY[3]of BACnetTimeStamp,
  Profile_Name [167]CharacterString ("75-132-01"),
  Profile_Name [168]CharacterString ("75-132-01"),
  Priority_For_Writing [88] Unsigned (1...16),
  Target_Value_To_Supply [576]Real,
- Adjust_Value_Of_Load [577] Real,
- Level_Value [570]BACnetARRAY[16]of REAL
}

(4) P.67「表11-1 CSVファイルで扱うプロパティ一覧」について

“最大値”ではなく“最大現在値”、 “最小値”ではなく“最小現在値”であるべき。
Analog_Input、Analog_outputに関して、上限、下限がマークされていない。
Accumulator、電力デマンド、発電機負荷制御に関して、通告クラスがマークされていない。
電力デマンド監視と電力デマンド制御をまとめて電力デマンドとして記載されている。
Multi-State Valueの列が記載されていない。
Multi-State Input、Multi-State Output、Multi-State Valueに関して、関連オブジェクト_1と関連オブジェクト_2についてのマークされていない。
これらのため、別紙1(PDF)のように修正する。

(5) P.68「表11-2 CSVファイルでのカラムの並び」について

No.6 “最大値”ではなく“最大現在値”であるべき。
No.7 “最小値”ではなく“最小現在値”であるべき。
No.34 “最大カウント値”ではなく“最大現在値”。英語プロパティ名とPropertyIDが間違っている。
No.35 “重み”ではなく“スケール”であるべき。PropertyIDが間違っている。
No.6とNo.34で最大現在値が2ヶ所となるため、PropertyIDは 65-1、65-2とする。
No.38メモのPropertyIDは-2とする。
これらのため、別紙2(PDF)のように修正する。

(6) P.69 「図11-1 CSVフォーマットの例」について

BI、BO、MI、MOに関連オブジェクト_1、関連オブジェクト_2の定義が入っていない。
カンマの数が表11-2と合っていない。
AIやBIに通告クラスが定義されていない。
AccumulatorオブジェクトのオブジェクトIDが間違っている。
Accumulatorオブジェクトのスケールがfloat型のサンプルがない。
これらのため、別紙3(PDF)のように修正する。

(7) P.69「1) 先頭行の扱い」について

関連オブジェクト_1はPropertyIDを75-1、関連オブジェクト_2はPropertyIDを75-2としているが、説明がない。
メモについての説明がない。
最大現在値と最大カウント値が同じPropertyIDであることについての説明がない。
これらのため、以下のように修正する。

 また,表11-2の中で,MulltiStatesInput/MultiStatesOutputで必要となる“状態テキスト”プロパティは,1プロパティで複数の値をとりうるため110-1,110-2〜110-10という表記とする。また,
 TrendLogObjectで必要となる“ログデバイスオブジェクト”プロパティは,構造を持ったデータであるが,同様に考え,132-1,13-2,2-132-3,132-4として表記する。
 表11-2の中で,最大現在値(max_pres_value)というプロパティは、No.6にAnalog Inputオブジェクト、Analog Outputオブジェクトで使用するもの、No.34にAccumultorオブジェクトで使用するものとして、 CSVファイル内に2カラムとなる。PropertyIDは、No.6を65-1、No.34を65-2という表記とする。
 12. “関連オブジェクト_1”、“関連オブジェクト_2”について、その意味は、“BI / BOオブジェクトの関連オブジェクト”の項で後述する。これらについて、PropertyIDとしては、“オブジェクト識別子”を示す75となる。すでに、“オブジェクト識別子”のカラムは存在するので、“関連オブジェクト_1”については 75-1、“関連オブジェクト_2”については 75-2として表記する。
 “メモ”はプロパティではないが,“行毎の差分記録について”に示す目的でカラムの定義し,PropertyIDとしては、-2とする。

(8) P.71「9) BI/BOオブジェクトの関連オブジェクトについて」について

MI/MOオブジェクトに関しても、関連オブジェクトについて同じことが適用される。
このため、以下のように修正する。

 と,お互いのオブジェクトがお互いを指し示すようにする。
 関連オブジェクト_1の記述と 関連オブジェクト_2の記述の順序は問わないこととする。
 関連オブジェクトが存在しない場合は,NULLで埋めることとする。

(9) P.69-P.71「11.5 CSVファイルフォーマット詳細」について

Accumulatorオブジェクトのスケールプロパティについての説明が記述されていない。
このため、11.5の“10) 行毎の差分記録について”の後に、
11) Accumulatorオブジェクトのスケールプロパティについて
を以下のように追記修正する。

11) Accumulatorオブジェクトのスケールプロパティについて

 Accumulatorオブジェクトの比率(scale)プロパティに関して、ANSI/ASHRAE135-2004ではデータ型として実数型と整数型の2種類が定義されている。それぞれのデータ型とPresent_Valueとの演算の方法は下記のように定義されている。

オプション データ型 単位(Units)に変換したときの値
floatscale 実数型 Present_Value x スケール
integerScale 整数型 Present_Valeu x 10のスケール乗

たとえば、スケールプロパティの値が整数値で1である場合、CSVファイルでは、
 10
 1.0E+1
のいずれかの表現となる。
たとえば、スケールプロパティの値が整数値で3である場合、CSVファイルでは、
 1000
 1.0E+3
のいずれかの表現となる。
たとえば、スケールプロパティの値が整数値で-2である場合、CSVファイルでは、
 0.01
 1.0E-2
のいずれかの表現となる。